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寒波とかなんとかやって家でボヤボヤしている間に、いつの間にか桜の咲く季節になってしまいましたね。
というわけで、そろそろヨーロッパのクラシックレースも開幕なんで、こっちもシーズン・インしてみようとブルベに参戦です。
今回は何回かお世話になってるAJ千葉でなく、AJたまがわ。
AJたまがわは、名前の通り多摩川以西で活動してるのかと思いきや、葛飾スタートで千葉方面を闊歩するルートもあるようで。
凍てつく波動と高機能ウェア
いつもはスタートが袖ヶ浦あたりなんですが今回は葛飾大橋のたもとからなんで、「あーこりゃ、朝ラクだわ♫」
なんて思ってたら、6時集合から逆算するとあんま変わらんかったw
スタートからしばらくは凍てつく冬の寒さの中、市街地走行。
しかし、俺は微塵も寒さを感じていなかった。なぜか・・・
ワークマン「AEGIS」防風防寒透湿ジャケット(廃盤)をアウターに、FineTrack「スキンメッシュ」をベースレイヤーにしているから!
スキンメッシュで汗を吸い上げ、メリノウールシャツで吸汗発散、そして、ワークマンで透湿させる。おかげで蒸れるなんて減少が皆無!! なんだ、この高機能なウェア達は!
普通のブルベだなんて誰も一言も言ってない…
高機能ウェアに満足しつつ淡々と距離を稼いでいくが、みんなシーズンイン直後であまり走ってないし、最初飛ばすとあとの山岳が苦しいかなということでペースは上げずゆるゆると。80km超えて最初のPCについたのは基準から数分遅れ。まだまだ取り戻せる範囲だ。
だからブリトー(ハム・チーズ)をしっかり食べておこう。
しばらくして筑波山を横目に、麓を周回するような感じで走ることしばし。いよいよ登りかと思いきや、ゆるーーーい坂が延々続いたり。
「獲得標高1800mくらいだって聞いてたけど、こういうユルユル坂をたくさんこなしてく感じなのかな」
なんてのんきに考えながら、自主コンビニ休憩取りつつ順調にこなしていた。
最初の峠に差し掛かり、久々のヒルクライムだ。しかし、冬の間は登山で体力維持してたんでそこまで辛さは感じず「ああ、この無の境地をまた味わうシーズン・・・」なんて悦に浸ってた(アホ)。
こんな感じで、淡々とこなしていけば頂上で絶景とともに休憩だ。
・・・となるはずだった。
無限クイーンステージ
が、なにかおかしい。ひとつひとつの登坂が長い。たまに10%超える。下ったと思ったらすぐ次の登坂。しかも峠の頂上は眺望もなにもない。下りきればそこには新しい峠。また無の境地で登る。
何回繰り返したろうか。
これって、登山で言う縦走じゃないのか?
AJたまがわって、アホなのか? 本気で殺しにきてるのか?
いくら呪おうとも、無限クイーンステージは終わらない。
多分、このアップダウンを図にすればきっとこんな感じの、いびつな心電図が出来上がるだろう。
4回目くらいの「登んのかい!」を超えたあたりから、もう疲れとかそういうのとは違うある種の「飽き」が体を蝕んでいった。そう、同じような林道を上り下りすぎてなんだかつまらなくなってきてしまってた。こんなの初めてだ。
楽しむためのDNF。
いつもなら「登り…辛い…死ぬ…みんな死ね」みたいなダークサイドに陥りながらも、フルームに、クウィアトコウスキーに、ホアキンに助けられて頂上を制することができていたが、今回は頂上らしい頂上もあまりなく、ただただ続くアップダウン。景色は変わらない。最後の風返し峠から朝日峠に向かうルートに至っては、アップダウンのさなかに後ろから迫る走り屋の爆音と真横をすり抜けられていく恐ろしさで、全然楽しめなかった。
そう、楽しめなくなってた。
他ブルベでも、イベントでも、辛いとこ超えて「ヨッシャー!」と拳握れるような一瞬が、なかったのだ。朝日峠駐車場でフォトコントロール完了しつつ、仲間を待ちながらすでに16時近く。今120km付近。あと約80km。平地に戻るとはいえ現実的なゴールはおおよそ5時間後あたり。
「うーん、厳しいな。」
そう思ってたら、遅れてた仲間から「DNFするかも」と連絡が入る。
「・・・だな。そんで、土浦のアトレ見学して輪行で帰ろう」
決断は早かった。
土浦寄って、そしてカウボーイ家族となる。
仲間と合流して、DNFにしようと決定。主催に連絡取って最後の峠頂上で今回のブルベは終了。一路、土浦駅に新しくできたPlayAtreに向かう。このatreは、なんと1Fが自転車乗り入れ自由なのだ。タリーズなんかも、ラックに自転車掛けて、自転車眺めながらコーヒーを頂ける。素晴らしい!
その上、来年には自転車ごと泊まれるホテルもできるということだ。
サイクルファースト土浦!!
みんなで、しばらくコーヒー飲みながら次のイベントやグループライドの計画を話し合いつつ、輪行して土浦を発つ。スタート地点近くの松戸駅まで40分強。まあまあ近いじゃないか。
駅前で輪行を解き、腹ペコ共が向かった先は「カウボーイ家族」。
俺以外は、車載で着てたんでそれに便乗して家の近くの肉が食えるファミレスを脳内検索したら、この「カウボーイ家族」が出てきた。着いたのは22時を回ってたが、そんなことは構わない。
肉だ。肉が食べたいのだ。
楽しいから乗る。
うん、肉食いながら思った。楽しいライドがいい。当たり前だ。ブルベといえど同じだ。なにも、ゴールしなきゃ生き肝を取られるわけじゃない。
楽しくなけりゃ、DNFして途中のエリアを観光してもいいんだ。
まあ、個人的にはさ、燃えカスになってゴールするのも、
それは後の笑い話になるけど、途中でつまんなくなったのを無理に続けることはないかなと。
楽しいライドできるから、俺は自転車に乗ってるんだし。
自転車に乗る「根っこ」の部分を再確認したような気もするな。
うん。まとまった。
さ、次はどのブルベ出ようかな。(懲りてない)